近視性脈絡膜新生血管と鍼灸|症例紹介


近視性脈絡膜新生血管と鍼灸|症例紹介

近視性脈絡膜新生血管とは?

近視性脈絡膜新生血管とは、
強い近視(病的近視)に伴って黄斑部に異常な血管が発生する状態です。

(病的近視に伴うCNV)

 

強度近視では、眼球が前後方向に長くなることで
網膜や脈絡膜に負担がかかりやすくなります。

その結果、黄斑部に新しい異常血管(脈絡膜新生血管)が発生し、

  • 出血
  • 滲出(液体がにじむ)
  • 網膜のむくみ

などが起こることがあります。

この状態になると、視覚の中心を担う黄斑部に影響が出るため、

  • 視界の中心がぼやける
  • 物が歪んで見える
  • 急な視力低下
  • 文字が読みづらい

といった症状が現れることがあります。

 

現在の眼科医療では、
抗VEGF薬の硝子体注射などによる治療が行われることが多く、
早期発見と継続的な経過観察が重要とされています。

眼の不調と東洋医学の考え方

東洋医学では、目の状態は

  • 血流の状態
  • 自律神経の働き
  • 全身のバランス

と関係していると考えます。

目は非常に多くの血管が集まる繊細な器官であり、
首や頭部の緊張、全身の血流状態の影響を受けやすい部位でもあります。

また、現代では

  • 長時間のスマートフォン使用
  • パソコン作業
  • 睡眠不足
  • 慢性的なストレス

などにより、目の負担が増えている方も少なくありません。

 

そのため東洋医学では、
目の症状だけを見るのではなく、
全身の状態を整えることを重視します。

鍼灸治療の目的

当院では、眼科疾患に伴う体の不調に対して、
主に次のような点を目的に施術を行います。

  • 首や肩の緊張を緩める
  • 頭部や眼周囲の血流を整える
  • 自律神経のバランスを調整する
  • 全身の状態を整える

 

目の周囲だけでなく、
体全体のバランスを整えることで、
目の負担を軽減することを目指します。

眼科での治療と併用することの大切さ

近視性脈絡膜新生血管は、
眼科での適切な診察や治療が非常に重要な疾患です。

そのため、

  • 眼科での診察
  • 定期的な検査
  • 必要に応じた治療

を継続することが大切です。

 

当院では、眼科での治療を受けながら
体の状態を整える目的で鍼灸治療を併用される方もいらっしゃいます。

目の症状と体の状態

目の不調を感じている方の中には、

  • 首肩こりが強い
  • 頭痛が出やすい
  • 眼精疲労が続いている
  • 睡眠の質が低い

といった全身の症状を伴っているケースも少なくありません。

こうした状態が続くと、
日常生活の中で目にかかる負担が増えることがあります。

 

鍼灸では、
体全体の状態を整えることを大切にしながら施術を行っています。

当院の眼科疾患への取り組み

阿部鍼灸院ではこれまで、

  • 眼精疲労
  • 目のかすみ
  • 視界の違和感
  • 長年の目の疲れ

などでお悩みの方から多くのご相談をいただいています。

施術では、目の周囲だけでなく

  • 自律神経
  • 全身の状態

 

を総合的にみながら、体のバランスを整える治療を行っています。

近視性脈絡膜新生血管の1症例

40代女性

・右目の近視性脈絡膜新生血管(CNV)と両目初期の緑内障

・視力は右目0,4・左目1,2

・右目は若干のゆがみ(変視)あり

 

来院直前にアイリーア(目の抗VEGF注射)を1度受けているため、

薬の効果で腫れは収まってきている。

 

週に1回の治療ペースで鍼灸治療を始める。

 

2週間後の3回目の治療の時に

「ゆがみが少し軽くなっている気がする」とのこと。

 

2か月後(治療10回目)右目視力0,8に。

 

4か月後、眼科にて右目視力が1,0に回復。

この時ぐらいに

眼科の診察もアイリーアの必要が無くなったため

月一回から3ヵ月に1回の診察となる。

 

 

6か月後にはゆがみもほぼ消失。

2年後には緑内障の軽い視野の欠け部分も

ほぼ消失。

 

 

その後、2週間に1回の鍼灸治療で、

新生血管や緑内障の症状も現在まで7年間、

抗VEGF注射等も無しで

安定し再発を抑えられている。

 

 


まとめ

近視性脈絡膜新生血管では、
眼科での早期診断と適切な治療が重要です。

 

その上で、
日常生活で感じる体の不調や目の負担を整えることも
生活の質を保つうえで大切になります。