近視性脈絡膜新生血管とは?
近視性脈絡膜新生血管とは、
強い近視の方に起こることがある
網膜下の異常血管です。
この異常血管は
- 出血
- むくみ
- 視界の歪み
を引き起こし、視力低下の原因になります。
多くの場合は
近視性黄斑変性 に伴って発症します。
よくある症状
この疾患では以下の症状が見られます。
- 視界の中心が歪む
- 物が小さく見える
- 中心がぼやける
- 視力低下
- 目の奥の違和感
これらは
変視症 と呼ばれる症状です。
症例
患者
主訴
- 視界の歪み
- 左目の視力低下(1,5→0,8)
- 目の奥の重さ
医療機関での診断
202X年6月ごろ、左目に変視(ゆがみ)の症状が出現し、眼科にて
「左近視性脈絡膜新生血管」と診断される。
その発症後3か月後にアイリーア(抗VEGF)を注射したが
特に変化が無かったため、発症4か月後の
10月に当院(阿部鍼灸院)にて鍼灸治療を
平均週1回~10日に1回のペースで開始する。
来院時の状態
上記の近視性脈絡膜新生血管の症状に加え
- 目の奥の疲労感
- 妊娠時高血糖による眼底出血の跡が残存したまま
- 首肩の強い緊張
- 長時間のPC作業
- 血糖値が高め(疲れやすい)
目の血流低下と
自律神経の乱れが見られました。
鍼灸治療
治療では
- 目周囲の血流改善
- 首肩の緊張緩和
- 自律神経の調整
- 眼底出血痕の早期改善
- 変視(ゆがみ)の改善
- 視力の向上
を目的に施術しました。
主なツボ
- 健明
- 攅竹
- 太陽
- 風池
- 天柱
- 肩中兪
- 合谷
- 光明
- その他を使用
治療経過
・同年11月(治療3回目)眼科で検診を受けるも
変視や視力、眼底出血の状態も不変との事。
ただ、アイリーア注射で眼底出血を止める効果はあったとの話だった。
・同年12月(治療8回目)眼科での診察で黄斑部の腫れは良い意味で不変、月1回の診察が
3ヵ月に1回となる。
・翌年2月(治療13回目)眼科での診察→視力不変、黄斑部の腫れも不変。
変視も不変だが周りの残像は薄くなってきている自覚あり。
・4月(22回目)眼科での診察→視力が0,8から1,2に改善。
・5月(27回目)愛知の千秋鍼灸院にて診療、
変視(ゆがみ)の範囲が小さくなっているとの事。
・9月(39回目)大学HPの眼科診察でも
変視(ゆがみ)と黄斑部の腫れがそれぞれ小さくなっていることが確認できた。
・翌々年3月(57回目)大学HP眼科で診察→
変視(ゆがみ)黄斑部の腫れも前回より更に縮小していることを確認。
その後、変視(ゆがみ)の自覚はほぼ消失している。
現在に至るまで約4年間、軽い眼底出血があったが、それも早く回復し、
現在まで投薬や注射等は無しで良好な状態を保っている。
